貫って単位は

 
なんかジムで汗かきがてらテレビを見ていたら、ギャル曽根さんがすごい勢いで寿司食いまくる番組にでくわした。画面右肩に食べた寿司の数がカウントアップされているのだけど、見る間に二ケタ後半の数字が三ケタ中盤へと増えていく。なんかもうほとんど寿司喰うマシーン。
 
 その様子をかなり腹減った状況、つうかなんでも美味そうに思えてしまう状況で見ていたからこそ気づいたのだけど、カウントアップされてく寿司の単位「貫」、これ寿司に似てる。つうか、寿司そのものに見える。もうほんとこの字そのものがものすごくうまそうに思えてきた。あ、上の「母」みたいな字がスシネタで「貝」がシャリね。ほら


        


なんか短いほうの辺の真横からみた寿司そっくりじゃね?
絶対これ昔の人、貫っていう字が寿司そっくりだったから寿司の単位にしたんだってば。
粋を愛する心っていうの?洒落っ気っていうの?なんかそういう価値観にもとづいててきとーにそういうことにした単位だよ、きっと。ヴィヴァ!江戸っ子!的な。

つうか、なんかそんなんだったら「個」とかでぜんぜんいいじゃん、と思いました。なんなのさ「貫」って。
 
 
と思って念のためwikipediaさんに聞いてみた。
 
 

    握り寿司の数え方
 現在では、握り寿司1つを「1かん」と数え、「貫」の文字を当てることが多い。 古い文献に「かん」という特別な助数詞で数えた例は見当たらず、いずれも1つ2つ、または1個2個である。江戸時代末期の『守貞謾稿』、明治43年(1910年)与兵衛鮓主人・小泉清三郎著『家庭 鮓のつけかた』、昭和5年(1930年)の永瀬牙之輔著『すし通』、昭和35年(1960年)宮尾しげを著『すし物語』のいずれも1つ2つである。(略)寿司を「かん」と数えた例は比較的最近からで、国語辞典が採用するようになったのも最近である。昭和後期のグルメブームの時に一般に使われるようになったと言われる。
 
 
 
なんか、がっかりだよ。こういう「いつのまにかでっち上がってさも昔からそういうことだったみたいに言われてるけど、本来は別にそういうことじゃなかったんだけどな。」的な話は、半可通のおっさんが「美しい日本語がどうこう」とか言ってハバきかせて僕ら若者がいやーんな目をみる原因になりがちなので、ほんとやめてほしいとおもいました。やっぱ寿司とか1つ2つくらいのがかわいくてちょうど良くねえ?